【あらすじ】あやうく一生懸命生きるところだった【感想】

こんにちは。ロジックです。

今回はハ・ワンさんの『あやうく一生懸命生きるところだった』を紹介します。

仕事が忙しい時期で、このタイトル「あやうく一生懸命生きるところだった」が、心に残ってkindle版を即ポチった作品です。

また、帯にももいろクローバーの有安さんの言葉が書いてあり、第一線で活躍されたあと、普通の女性になりたいとの理由でトップアイドルをやめた方がおすすめしているなら読んでみたいと思ったのもきっかけです。

「こんなに一生懸命生きているのに、自分の人生はなんでこうも冴えないんだ」と、やりきれない気持ちが限界に達し、40歳を目前にして何のプランもないまま会社を辞め、「一生懸命生きない」と決めた著者。

★ムリしてやる気を出さない
★みんなに合わせない
★金持ちを目指さない
★失敗したら、いさぎよく諦める
★なんでも深刻に向き合いすぎない
★「年相応」に縛られない
★「やりたい仕事」を探そうとしない
★何もしない一日を大切にする……

全力で走り続けることを辞めたことで見えてきた、自分をすり減らす毎日から抜け出し、自分らしく生きるコツとは? 

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目次

あらすじ

3浪して入った有名美術大学を卒業し、会社員となって早10年。気づけば40歳という、会社員とイラストレーターの2足の草鞋のハ・ワンさんのエッセイです。

このお方、40歳を目前にしてあてもなく会社を辞めてしまったそうです。

そこから、必死に生きないようにしようと決めて暮らしています。

そこから感じたことをエッセイにしています。

仕事をしている人なら一度は感じたことのある、何のために頑張っているんだろうという話から、やりたい仕事なんて見つからないよと言った話まで、4章にわたって社会人なら多く共感できることが書いてあります。

印象に残ったこと

私自身、韓国の方が書いたエッセイを読むのは初めてでしたが、韓国人も日本人と同じように仕事に意味を見いだせない人たちが大勢いて疲れているんだなぁと思いました。

特に韓国社会は日本より超学歴社会なので、もっとひどいのかなぁと思ったり。

先進国と呼ばれる国はどこも同じような悩みを抱えているのかもしれませんね。

その中でも印象に残った項目を2つ紹介します。

自由を売ったお金で自由を買っている

この一文は非常に印象に残りました。

でも、サラリーマンが自由を売って稼いだお金を必死に蓄える理由も、将来、自由に暮らすためじゃないか。汗水たらして苦労して集めたお金で、結局また自由を買うのだ。ならば、今の僕の状況もたいして変わらないかも。人生は、大きな矛盾を抱えているようにも感じる。

第2章 一度くらいは思いのままに

これは、今まで考えたこともなかったですね。でも確かに、自由を得るために自由を犠牲にしお金を稼ぐとはなんとも矛盾したことだなと気付かされました。

どうしてこうなっているんだろう。お金がいらない自由ってないんだろうか?お金持ちだけの特権?

仕事にアレコレ求めすぎてない?

また、著者は仕事に対して、こんなことを語っています。

食べていくのは大前提として、お金をたくさん稼げるほどいいし、自己実現もできて、面白くて、そこまできつくなくて、それに休みも多くて、尊敬されて……。それってどんな仕事だろう?実際のところ、その中の一つや二つでも満たされるなら、なかなか良い仕事と言えるのではないか?

第3章 生きていくって、たいしたことじゃない

確かに我々は仕事に対して全て完璧に満たさないと満足していないようですね。

また、働くことに関してはこうも述べています。

本当に働きたいのか?答えがノーなら、今の仕事の良い面を見て妥協する手もある。僕も、やりたいかどうか以前に、仕事自体をやりたくなかったようだ。シンプルに暮らしたい。ただそれだけだった。

第3章 生きていくって、たいしたことじゃない

これは非常にわかる。やりたい仕事をしたいのかと言われてもやりたい仕事なんてないし、仕事そのものをせず、ただシンプルに生きていく。そうなりたいと何度思ったことか。

感想

正直な感想を述べると、一つひとつ細かいことはあんまり頭に残っていないというのが印象です。

この本も著者の「あやうく一生懸命に生きるところだった」と同様に、明確にこういった人たちに向けて書いていますよ、私の伝えたいことはこうですよとかを意識して書いていないような気がします。

著者の思うまま、気の向くまま書いているように感じられます。

なので、共感できるところもあればできないところも正直ありますが、本当にこの人は一生懸命に生きることをやめているんだなぁと文章を見ても感じました。

他人のエッセイと比較をして、「こういう文章であるべきだ」「もっと伝えるためには論理的に…」なんかなく、本当に自分の書きたいことを書いているという印象でした。

疲れているときに、だれか友達と喋っているように、誰かの軽いアドバイスを受けるように、軽く読む本としていいと思います。

だからこそ疲れている現代人に好まれるのかもしれませんね。

それでは!

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この記事を書いた人

ロジックブログは『社会人の教科書に』をテーマにしたブログです。初心者から学べるコンテンツを幅広くゆるく発信します。

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